エアーキャスター 作動の原理と特徴

 

エアを使った移動装置の概要

エアを使った重量物運搬装置は、強固な「基盤」と基盤の下面に設けられた"空気を格納"する柔らかな「バック」から構成されます。

"空気を格納"とは、圧縮空気によってバックが膨張して内面に「圧力室」を形成することです。

 図の<黄色>の部分を示します。

 

装置を床面の上に置き、移動させる物体を基盤の上に載せ、基盤からバックに空気を注入します。

バックから漏れ出た空気が床面との間に「薄い空気の膜」を形成して、移動中の装置の摩擦抵抗が殆どなくなります。

 

空気は薄膜状に漏れ出るため、音は静かですが、床表面は平坦で滑らかでなくてはなりません。

 

エアキャスターでは、膨張したドーナッツ形状のバックと床面の間から空気が漏れ、薄膜を形成します。

ギャップマスターエアスレッドでは、バック底面全面に小さな穴があり、穴から漏れ出た空気が薄膜を形成します。

エアを使った移動装置

 

エアーキャスターの構造

エアーキャスターの構造

エレメントのみ交換できます

 

 

 

エアーキャスターの原理

エアキャスターの原理1 圧縮空気を供給する前は、接地パッド(ランディングパッド)で荷重が支えられている。
接地パッドの役目:エアーキャスターのトーラスバッグ(円環状の袋)が休止時に荷重を受けて損傷しないようにしている。
矢印  
エアキャスターの原理2 圧縮空気が供給されると、トーラスバッグは膨張して走行床面に接地してシールする。すると内部の圧力が徐々に上昇し、トーラスバッグがさらに膨張して荷重を持ち上げる。
矢印  
エアキャスターの原理4 トーラスバッグの内圧が荷重を支持するまでに上昇すると、空気がトーラスバッグと走行床面との隙間からゆっくりと放射状に吹き出す。この空気の薄い層(膜厚:約0.1mm)によって、荷重を支持したエアーキャスターが走行床面上に「浮上」した状態となり、摩擦が限りなく小さくなる。

 

エアーキャスターの特徴・メリット

  1. 容易に重量物を運搬・移動
    使用方法は非常に簡単です。エアにより「重量物を浮上」させるので 最小の力で あらゆる方向に 移動できます。(摩擦係数は、0.001~0.007程度です)
  2. 低コスト
    クレーンや搬送台車などと比較すると、初期コストが安くかつメンテナンスコストや保管・物流コストがほとんどかかりません。これは、エアーキャスターが次の特徴を持つからです。
    ・エアーキャスター本体の構造が非常にシンプル
    ・摺動部分がない
    ・薄くて軽い
    破損による交換はほとんどありません。また、適切に使用し保管さする限り10年以上にわたって十分使用できます。
  3. 安全かつクリーンな作業
    いわゆる「3K」のない環境での作業ができます。
    ・エアだけを使う。グリースなどの環境を汚染するものは使用しない。
    ・エアーキャスターの厚みが70mm以下と薄く、また作動時の上昇量は10~100mm程度と低い。
    ・摩擦抵抗が最小となるため、移動に必要なけん引力が小さく作業の安全性が向上する。
  4. 多方面にわたる使用実績
    数百Kgから数千トンの重量物について、搬送や移動に使用されています。
    クリーンルーム内での搬入作業から建設工事現場での移動作業まで、幅広く対応できる製品を揃えています。
    また電機・精密業界、建設業界、機械・造船業界、食品業界、自動車業界、航空・宇宙業界、物流業界など幅広い分野での使用実績があります。
    特殊な使用目的に合わせたカスタムメイドの搬送装置や回転装置を設計/製作いたします。

| 作動の原理と特徴 | 使い方 | 性能仕様 | ロードモジュール |