240トン搬送台車の改造

240トン搬送台車の改造

7月20日、240t搬送台車の改造を終え、試験走行を実施して性能を確認しました。

この台車は、幅5mX長さ4mX0.4mの台車を2台連結した幅5mX全長8.5mの連結台車で、各台車には6個のエアキャスターがついています。

この台車には、二つの問題がありました。

・台車に配置された他社製のエアキャスターがオーバル(楕円形のタイプ)で、揚呈が小さいために、台車の浮上量が十分でなくまた床面の凸凹に対する許容値が小さかったので、台車が傾いたり、床面に凸凹があると、台車の底面が床面と接触して傷つけたり、台車が停止する。
・6セット/台車X2台=合計12個のエアキャスターのエア量を搭載物の重量・重心位置にあわせて浮上量を調整する事が非常に困難である。

このため、次のような改造を行ないました。
・楕円径のエアキャスターをエアロゴ社のエアキャスターに代え十分な揚呈を確保する
・エアの制御を軽荷時・積荷時とに分け、軽荷時はバルブのオン・オフのみで走行可能にし、積荷時もエア系統を適切にまとめて積載物の重量・重心位置に応じて、数個のバルブの圧力制御で浮上量の調整を可能とする

これらの改造により台車は様々な搭載物に対して、簡単なバルブ操作で、床面から十分な浮上量を確保して走行できるようになりました。(2010.07.20)

試験中のビデオ
試験の状況