某市文化ホールの移動客席をエアキャスターによる移動方式に改造してエアーコンプレッサーとともに納入し、2007年4月に試運転を行いました。
この文化ホールは地下2階,地上4階,塔屋2階、ホール 収容人員1,802人で、1階客席前方にオーケストラピット(129.3m2)が設けられています。ピット内には昇降ステージが配備され、エアキャスターで移動客席(110席)を昇降ステージに移動させた後上昇させ、1階観客席の最前列に観客席が追加されるようになっています。
オーケストラピットと昇降ステージ |
移動客席が引き出され上昇・設置した状態 |
移動客席は3つのユニットに別れ、中央ユニット約5t、左右ユニット各4tの重量があり、それぞれのユニットの下にエアーキャスターが配置されます。昇降ステージとユニットの床面との間には、数cm幅のギャップが生じるため、 特別に設計した上敷き板を設けました。
走行中のエアーキャスター |
上敷き板(透明の板、Hは設置用マーキング) |
これまで3人がかりの観客席の移動が、エアキャスターを使うことにより、1人で安全に作業できるようになりました。→ビデオ